川崎フォトエッセイ  その768  店番       HOME

 煙草、清涼飲料水、酒類、などの自販機は、もう町内では見慣れた景色となっている。自動販売機は名の通り、人が店番しなくても売り買いできる装置で、その普及率はめざましい。

 自販機は通りに面していところに多くあるのは、店に入らなくても、買えるためだ。置き場所さえ確保できるのなら、何台も並べることができる。

 町内にあった、昔ながらのタバコ屋は、いつの間にか店構えが変わり、店を閉めてしまうケースもある。もう手渡しで売ることを止め、自販機だけを表に出していることもある。店売りの手間暇を思えば、収入は減っても、機械での販売を選択したのだろう。

 逆に、自販機を置きながらも、店番を続けているおばあさんもいる。客との会話が生き甲斐になっているためだ。収入さえ入ればそれで良いというのでは味気ないのだろう。

 客との一言三言の会話でも、自分も客も、それなりに生きていることを、確認できる。これは店番を楽しむ面白さだ。