川崎フォトエッセイ  その788  約束システム       HOME

 日常生活の中にはいろいろな決まり事がある。規則や規制だ。これを守らなければ社会生活は怪しくなる。精神的に危うくなるだけではなく、具体的な制裁処理を受ける。

 その意味で、この社会では無邪気でのんびり暮らすことは難しい。それは幼い子供も同じだ。

 社会の仕掛けは、日常の中にも入り込んでおり、約束事を遂行しなければ、それなりの処置を執られる。

 個人が精神的な気分を優先させて生きていくことは不可能で、どこかで社会と絡み、社会のペースに合わさなければ、気分に浸ってられなくなる。

 約束事を遂行しない状態は、積極的行為ではない。放置していると、社会のシステムが作動し、面倒な処理をしなくてはならない。その罰則的な処理が面倒なので、社会的約束事を守る方が好ましい…と、なることもある。社会的な「つけ」がたくさんたまると、一仕事となる。