川崎フォトエッセイ  その796  晴れ       HOME

 よく晴れた日は、いつも見ているような風景でも、新鮮に感じることがある。それは、曇っている日に比べ、光の当たり方が違うからだ。直射日光をもろに受けているものを見ると、風景そのものがエネルギッシュな印象となって跳ね返ってくる。

 視覚的な影響だけではなく、エネルギーを感じるのだ。これは人間が地球上に姿を現した頃から変わっていない現象だろう。非常に単純な境地だ。

 同じ場所でも曇りの日や雨の日、そして夜とでは、印象が異なる。実に当たり前の話なのだが、風景の見え方は刻一刻と変化しているのがわかる。

 そういうものを人類はずっと見てきており、体験してきている。当然、そのパターンを認識しており、そこから何かを引き出し続けている。

 曇っていても、雨が降っていても、朝になると、太陽は昇っている。この周期は、宇宙的な規模であり、町内レベルではなく、もっと広く広大なものと繋がっている。