川崎フォトエッセイ  その880  ご飯の国       HOME

 日本の人里で一番多い景色は、田畑がありそして山のある場所かもしれない。面積的には国土のほとんどが山また山なのだが、田畑として耕せそうな場所は、かなり僻地でも村落が発生したように思える。

 僕らの先祖は米ばかりを食べてきたわけではないが、米を作るため、様々な苦労を重ねてきたのだろう。

 そのためか、ご飯粒を残すと叱られたりしたものだ。

 今は美食の時代となり、美味しいものが望まれる時代なのだが、その種の食べ物は、どこか遊びがありそうで、真面目にご飯を食べるという姿勢とは違うような気がする。

 今でも僕はご飯を食べるときは正座している。ところがパンやお好み焼きなどになると、適当な姿勢で食べる。

 先祖を祭った仏壇に、パンを供えるよりも、やはりご飯が好ましい。

 良い悪いは別にして、ご飯をいただくという姿勢が米にはまだ残っているような気がする。