川崎フォトエッセイ  その938  熟した町       HOME

 都心部近郊での町の様子は、何処とも似たような面がある。全く違う町に引っ越したとしても、似たパターンを踏んでいるため、暮らしが一変するようなことは少ないはずだ。

 ただそれは熟した町の場合で、単に都心部に近いだけで造られた町は、昔からあるような商店や、商店街もなく、また、寺社さえも町の何処にもないかもしれない。

 ベットタウンという言葉があるが、元々そこにあった町がベットタウン化するのなら、問題はないが、ベットタウンのために山を削って出来たような町には僕は住みたいとは思わない。

 それは単に散歩をしていても面白くなく、意外性もなければ新たな発見もないためかもしれない。

 熟した町も、新しいものに置き換えられていくが、それは徐々にであり、時代に合わないものも、まだまだ残っているため、変化が緩やかなため、受け入れやすいだろう。