川崎フォトエッセイ  その990  街道をゆく       HOME

 旧街道は、自然歩道として残っていることがある。人の道からクルマの道となったため、ハイキングコースとして復活しているようだ。

 クルマの道は機械の道で、人の道…つまり、精神的な意味は指さない。人が歩く道は人道とは言わず歩道と呼ぶ。

 車に乗り、人は道を行くのだが、人と道の間に機械がある。機械を操縦している人間がそこある。

 つまり、機械を介して進んで行くわけだ。そして、機械と人との付き合い方が問題になる。

 少し前なら、機械は身の回りにそれほどなかったが、今は日常的なものとなり、非常に身近なものとなっている。機械がなければ、日常生活に支障をきたすほどである。

 なんでもかんでも機械が処理する時代になると、機械アレルギーになる人も出るだろう。

 操作が分からないとか、思うように動いてくれないとかだ。この種の悩みは、街道を歩いていた時代には起こらなかったかもしれない。

 

 

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