川崎フォトエッセイ  その1022  ダウンシーン       HOME

 ダウンすることで何かが見えてくることがある。既知のことであっても普段は見ようとしなかったものが浮上する。

 ダウンには原因があり、他動的なものであっても原因の一端を自身が担っていることもある。

 世の中には不可避な災難もあり、これに対しては理不尽な思いになるのだが、予想出来ないことがあることは論理を超えたところで分かっていることかもしれない。

 ダウンによる沈んだ情景は、それなりに情緒のある絵となる。それは暗い印象を与えるが、同じように暗い状態の人が見た場合、それなりに落ち着くものだ。

 自分が感じた情緒を、他の人も感じて書いたものだと思うと、特別な状態ではなく、一般的によくあることとして同化出来るためだろうか。

 しかし、その面を強調するあまり、言い過ぎると逆に嘘になり、ありえない絵となる。