川崎フォトエッセイ  その1057  考える人       HOME

 人は何を考えているのか分かりがたい。しかし常に何かを換気しているように、グルグルと頭が回っているのだろう。

 それを聞いても、そのままを答えてくれるとは限らない。とんでもないことを考えていたりすると、とてもではないが、そのままを言葉に出来ないだろう。

 ぼんやりとしているときほど頭は回転していることがある。何かに集中しているときと近いものがある。何かをやりながら、別のことをふと思いつくのだ。そして、何もしていないときと、集中しているときほど、妙な獲物が引っかかるようだ。

 何を考えているのかが答えにくいのは、質問の意図にもよるだろう。当然質問者の姿勢も重要だ。聞いてどうするのか…とかである。

 筋道が立っていることを考えているときは、それを伝えやすい。また今ではなく、それ以前からの考えを伝える場合もそうだ。

 いつも、どんなことを思い、考えながら暮らしているのかという質問も、答えにくい。