川崎フォトエッセイ  その1108  単純行動       HOME

 単純な用件のほうが、動きやすいことがある。単純とは、他に含むことが少ないため、目的も行動も分かりやすい。

 それほど、世の中が複雑となり、一つの事柄に関しても、様々な含みがあり、おいそれとは動けない傾向がある。

 逆に単純なものが、そこにあると、単にそれだけではないだろう…と邪推してしまう。

 単純さを見せかけとして、人を引っ張り込み、複雑な仕掛けの中で泳がすような事もある。

 より複雑なものほど、単純さの仮面を被ることもあるだろう。含むものが多すぎると、敬遠する人がいるからだ。

 こちら側に欲得がない場合、単純なものを発見しやすくなる。ある行為に出ても、それほど意味は生じず、得も損もしないような場合だ。

 単純なものほど奥が深いと言われるが、どんなものにも、掘り起こせば、深い階層が見出せる。