川崎フォトエッセイ  その1107  センス       HOME

 幼い頃の面影や、性格などは、大人になっても引き継がれる。もし、そうでない場合は、別人だろう。

 しかし、幼い頃に見せていたある性格が、大人になると、消えていることがある。それは、消滅したのではなく、出せないカラクリになっているためだろう。

 自分の性格そのものも、決めたのか自然にかは分からないが、淘汰されていくのだろうか。

 何らかの環境の中で、一番生きやすい構え方に組み替えられるのだろう。

 だが、性格的な塗り替えや組み替えを行うシステムを、誰が制御しているのかが問題だ。

 性格を切り替えることもまた、その人の性格の一部ではないか…と言う意味だ。

 背景に、そんなカラクリがあったとしても、その背景を見ながら生きているわけではない。やはり目前の、当面の現象に対しての感情的反応が注目ポイントとなる。

 性格のなせる現象として、それを原因にしてしまうことは、よくあるのだが、その性格を認識するところのセンスにより、性格把握も違ってくる。