川崎フォトエッセイ  その1119  機械化       HOME

 機械化された街は、果たして以前よりも進化したのだろうか。機械としてのシステムは進化しただろうが、街から人の情緒を殺しているように思える。

 例えば駅のプラットホームに売店が自販機に変わると、売店が閉まっても不便しない。これは、機械が売り子となっていることのメリットだ。

 しかし、売店の人が、そこにいることは、品物を売るだけではなく、人間としてそこにいることが大事なのだ。

 自販機にものを聞いても答えないが、人間なら、次の駅名や、目的地へ行くための乗り換え方などを聞くことが出来る。

 つまり、メイン箇所は機械化で便利になったが、その周辺がそぎ落とされてしまう。

 付録や、オマケはメインではないため、そこを問題にする必要はないのだが、人は機械と同じ寸法で割り切れない。

 

 

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