川崎フォトエッセイ  その1277 新しい言葉      HOME

 看板が安っぽいと、そのものも安っぽく感じてしまうことがある。

 例えば宝石の広告を、段ボール製の看板に書き込んだりはしないだろう。

 しかし、宝石よりも高いはずの「家」や「土地」の看板は、意外とぞんざいなことがある。

 看板と、それを差している商品やサービスとの関係には、独自の癖があるようで、そこから離れると、逆に不信感を与えるかもしれない。

 人々が抱いている観念や思い込みは、容易には塗り替えることが出来ないようだ。

 慣れ親しんだものは安定しており、広く普及しているため、そのパターンに乗せるほうが、しっくりいくのだろう。

 時代と共に消えていく看板もあれば、新しく生まれる看板もある。

 そして古い言葉が消え、新しい言葉が増える。

 

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