川崎フォトエッセイ  その1281 背負った情報      HOME

 ある事件が起きると、再発しないかと心配になるものだ。

 備えあれば憂いなしだが、備えなければいけないことが増えすぎると、対応しきれなくなる。

 最終的には閉ざしてしまうことが安全策となるのだが、それでは風通しが悪くなるし、窮屈になる。

 広く情報が行き届く時代になると、余計な情報まで、入ってくる。知らないほうが平和な場合もある。

 一つ一つの情報に対して、一個人では処理しきれないこともあるからだ。

 人は自分の都合の良いように生きるため、気分が悪くなる情報は見たくないのが人情だ。

 また、それは見ても、何らプラスにもならず、単に心配事が増えるだけの効果しかないこともある。

 個人が背負える限界を、自分で設ける必要があるだろう。

 

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