川崎フォトエッセイ  その1309 腰掛け      HOME

 腰掛けは、僅かな時間座る。そこは自分の席と言う程、長く居座れる場所ではないし、固守する必要性も低い。

 しかし、腰を下ろせる場所があることは好ましい。立ちっぱなしでは、疲れるからだ。

 日本人にとっての椅子とは、座布団かもしれない。これがソファーと似ているとすれば、、柔らかさだろうか。

 ソファーを長くするとベッドになるように、座布団の延長に布団がある。

 椅子のようなものは、日本にも古くからあったようだが、主に屋外で使われていたように思える。

 切り株や石や岩なども腰掛けになったはずだ。

 時代劇とかを見ていると、昔の時代を演出するあまり、椅子やテーブルに近い物があったとしても、雰囲気的に似合わないので、小道具として使わないのかもしれない。

 せいぜい、葡萄酒を飲む商人の屋敷程度だろうか。

 また、廊下や縁側が、巨大な椅子かもしれない。

 

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