川崎フォトエッセイ  その1310 深夜の語らい      HOME

 深夜ファミレスは、昔の「若者宿」のように、まだ大人になっていない、村の若者が集う場所に似ているところがある。

 そこで語られていることは、雑談であっても、その種の場が必要な時代がある。

 世間の人々が寝入っている時刻、若者達は闇の中で寄り合うのだ。

 カップルではなく、同性同士の集いは、互いのポジションを確かめ合う場にもなる。

 それが、昔の若者宿のような、人数ではなく、二人か三人だけのグループでも、十分その役目は果たせる。

 多様な時代なので、一つの地域と言うだけの共通性では、一括できない。

 仲間と一緒にいることは、自分のポジションやレベルを計りやすい。

 仲間内で、ウケることや、驚かせるようなことは、それなりの充実感を得られる。

 人はそう言うリアルな世界で、自身のリアルな位置を確かめるのが、自然だろう。

 

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