川崎フォトエッセイ  その1316 シンボルの棘      HOME

 殆ど経済的メリットがない事柄でも、シンボル性の高いものは、それなりの価値がある。

 その価値は具体的な数値が示されないだけに、いくらでも見積もれる。

 シンボルにはイメージがあり、そこに価値が乗っている。

 と、思うのは錯覚なのだが、人は何もないものに対しても価値を見いだせるものだ。

 人は経済的なことだけで動くわけではないが、日々の糧を得るための動きは、食えなくなることの畏れから、必要な動きだろう。

 だが、直接餌を採って食べる動物と違い、貨幣を経由するため、その貨幣が、何と交換されるのかは、曖昧だ。

 殆ど経済効率のないシンボルでも、その取り扱いに関しては微妙な面がある。

 その微妙さは、本人の微妙な状況から派生する棘かもしれない

 

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