川崎フォトエッセイ  その1392 広い庭       HOME

 新興住宅地では、庭よりも、建て面積のほうが大きくなりやすい。

 だだっ広い庭があり、ぽつんと母屋があるような風情は珍しい。

 ヘタをすると、建物の周囲の通路のよう余地が庭となっていることもある。

 庭としたくても、駐車スペースとかを空けるとますます狭くなる。

 狭い土地で、部屋数を多く取るために、三階建てはザラとなり、似たような住宅がずらりと並んでいると、圧迫感を覚えてしまう。

 少し郊外に行けば、広い敷地の家がある。農家など、広い田畑があるのだから、いくらでも庭面積を広げられる。

 しかし、田園風景が広がる場所は、逆に庭の必要性は少ない。

 農家の庭は、干し物をしたり、農作業などでも使うためのものだろう。

 普通の家で、庭だけが膨大に広く建物が小さい場合、恐いような豊かさを感じる。

 

川崎フォトエッセイ  その1392 広い庭       HOME