川崎フォトエッセイ  その1467 夜景      HOME

 市街地の夜は明るい。

 真夜中でも光がある。

 その光は人工のものだが、照明を得ることで、昼間とは違う景色を見せてくれる。

 昼間はなんでもないような場所でも、照明が当たることで、情感を得ることがある。

 この情感は光の有り難さと関係があるようだ。

 人は暗いところにいるよりも、明るい場所を好む。暗闇ではものが見えないため、行動出来ないためだろうか。

 光のある場所は、いくら市街地が明るくなったと言っても、沢山はない。

 本来なら、真っ暗な場所なのに、明かりがあると、嬉しくなるのだろうか。

 照明の始まりが火だとすれば、そこに人がいることに対しての心境かもしれない。

 敵か味方かは分からなくても、人がいることだけでも安堵することがある。

 

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