川崎フォトエッセイ  その1538 自然の配色      HOME

 ある色が映えるのは、他の色と絡むためだ。

 しかし、その色だけが、そこにあることは希で、視野の中に他の色が必ず存在する。また、視界になくても、今まで見ていた色がある。

 自然が織りなす色彩は、同系色でも濃淡が微妙に異なり、絵にも言えない配色の世界となる。

 それは配色や色彩計画によって作られたものではないだけに、そのアナログ性は絵では描けない。

 作品的なものが陳腐に見えるのは、自然が織りなす物を多く見すぎた人だろうか。

 しかし、人がそれを作ったと言うことでは、その意味での感動や驚きはあるだろう。

 しかし、自然をより自然らしく見せるための仕掛けを、人が作為的にやっていることもある。

 その場合もメインは自然だ。

 

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