川崎フォトエッセイ  その1539 イメージの掛け替え      HOME

 同じものでも光の当て方で違った印象を受ける。

 それは単に印象だけで、そのものの本質が変化したわけではない。

 しかし、人はある印象で、そのものをイメージ化し、それを本質だと思いこむことがある。

 本当はその面だけではないとは思っていても、人はイメージには弱い。

 そのイメージは、そのものだけに当てはまるものではなく、その個人が抱き続けている任意イメージと繋がるものだけに、一度そのツボに填ると、なかなか抜け出せない。

 つまり、イメージは根深い箇所に繋がっているため、対象が問題なのではなく、それを受け止める側の問題となることも多い。

 イメージは快不快の原則で、動いているとすれば、それは理屈を越えたところで決定される事柄となる。

 しかし、どうでもよいものに対してのイメージの掛け替えは、それほど難しくはない。

 

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