カレーは、ごく日常的な食べ物である。日本のどの街へ行っても、カレーを食べることができる。

　麺類ではお腹が頼りないとき、ご飯を食べたくなる。しかしそれほど食欲がなかったりすると、オムライスやカレーに走ることになる。まあ、「オムカレー」もあるけど。

　カレーの中には何が入っているのか、分からない。それはラーメンのスープも同じで、何がとけ込んでいるのか、見た目には分からないのだ。

　おばあさんとかが作るカレーは、野菜とか肉とかがはっきりとした形で残っている。野菜の煮物にカレー粉を加えただけだ。菜っぱとか大根とかコンニャクが入っていたりする。

　カレーを食べる理由の一つに、食中毒が起こりにくいことがあったはずだ。カレーのあの辛いルーが、殺菌作用でもしているのか、妙な具が入っていても、カレーなら大丈夫だった。