川崎フォトエッセイ  その899  物と暮らす       HOME

 日常の暮らしはごちゃごちゃとしている。まともに取り組めば、いくら時間があっても足りないだろう。

 暮らしを快適にするものや、暮らしに便利なものが、逆にその購入や、その後のメンテナンスなどで余計な時間や手間になることもある。

 暮らしぶりを工夫するよりも、一発で処理してくれる物が売られている。一度それを日常的に使い出すと、きらすわけにはいかなくなる。その種類が多いと、買い物も大変だ。

 店へ行けばそれらは売っているのだが、少しでも安いもの、少しでも良いものとかの判断も加わり、特価品になってから買ったり、遠くてもよいから、品揃えの良い店まで足を延ばしたりもするだろう。

 また、時代によって、もうあまり売っていないものがある。たとえばちり紙だ。トイレットペーパーやテッシュペーパーしか売っていない状態なら、昔からあったちり紙を使う暮らし方を変えないといけなくなる。