川崎フォトエッセイ  その947  群衆       HOME

 人が人の多い場所に行くのは、人は群れるのが好きなためかもしれない。「群れる」は「団体行動」で、それを好まない人々も多いのだが、それは苦手なだけかもしれない。本来は、多数の視線の中にいることのほうが安定しているようだ。

 人は他人の視線を気にする。つまり「どう思われているのか」と考えやすい。特に世間の視線が重要で、任意の誰かと同じように、、見知らぬ人々に対しての視線を気にするのだ。

 気にする中身は、他の人と比べたりすることも含まれる。「あの人よりはましだろう」とか「あの人には敵わない」とかだ。優劣ではなく、ポジションを知ることが大事なのだ。

 イベントとかへ繰り出すのは、一種の出陣で、それなりの出費や準備がいる。当然時間的な余裕も必要だ。それらのものを満たした状態で出かける。

 人前に出られると言うことは、それだけの力があることで、別にそれを誇示するためではないにしろ、参加出来る力があることを示したく思う気持ちもあるはずだ。