川崎フォトエッセイ  その1024  庭木       HOME

 樹木のある庭は、かなり本格的だ。都心部の手ごろな価格の分譲住宅地では、せいぜい草花を植える程度で、庭は駐車場で取られていたりする。

 庭と言う空間は、さほど実用性はない。洗濯物が干せれば、実用性は果たしている。

 しかし、庭がなければ隣家や表の道との距離が近くなり過ぎる。庭木は生け垣の役目も果たしている。更に背の高い樹木は日除けや風除けにもなる。

 座敷から外を見るとマンションの壁ではあまりにも殺風景だ。街中で住む限り、コンクリートの谷間が景観となるのは仕方がないことだが、どこかに樹木が欲しいと思ってしまう。

 自然の一部、野山の一部を取り込みたく思うのは、我が家の中だけは、人がひしめく場所ではなく、ちょっと遮断したいのかもしれない。